あの日から、早くも二週間がたとうとしている。
参加してくれたプレーヤーの子どもたちと
ドイツサッカー協会公認A級ライセンス指導者の中野吉之伴さんの
活き活きとしたセッション。
これは、3年前、初めて中野さんが大分でのサッカークリニックに
来県してくださったときにも使った表現なのだけど、
サッカーというスポーツへの理解を深めながら、
初対面という状況をすぐに飛び越えて繰り広げられるコーチングの風景の中には
プレーヤーの楽しそうで真剣な表情と、
え!?どういうこと?という試行錯誤の表情、
ああ!!そういうことね!というひらめきの表情だった。
そして、そんなコーチングの風景を根底で支えていたのは、
“エラーが起きるのは当たり前”とする前提とオーガナイズ。
たくさんの小さなエラーのおかげで起こる小さな学びの積み重ねが、
ドイツ仕込みの質の高いトレーニングの中で繰り広げられた。
“安心してエラーができる環境”というのは、ありそうで、なかなか存在しない。
チームの指導者の数人ができたとしても全体で徹底していくには、
指導者の学びの環境にも同様に現場に立ちながら
エラーを安心して改善していける環境が必要だからだ。
日本人は、そこを苦手とする傾向がある。
ドイツをはじめヨーロッパとの社会的、教育的環境の積み重ねの違いが
育成期のフィールドの上に、未だ残っている。
子どもたちの順応は早い。
中野さんのような指導者との出会い一つで、感じた、気づいたことが、、
きっとその子たちの周りにも波及していくと、どこか確信している。