大分市緑が丘の焼き杉に囲まれたコンディショニングスタジオ。大分市街地かから車で30分。さまざまな競技のジュニアアスリート(小学生~高校生)の競技動作動づくりや、社会人の姿勢改善と日常動作改善をサポート。スタジオを拠点としたスポーツ、カルチャーイベントも開催からだの動きLABO

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2026/10/27
サッカー育成指導のスペシャリスト池上正コーチを招いて
「保護者・指導者勉強会~うちの子、どうしたら伸びるの?~」
を一般社団法人大分スポーツサロンA-ブリッジ主催で開催しました。

大分県内の保護者と指導者,
 
福岡県からも保護者と指導者が参加して、
それぞれが今まさに抱えている疑問や悩みをテーマに、
池上コーチと直接話せる有意義な時間をつくることが出来ました。

詳しい内容は、A-ブリッジのYYouTubeチャンネルで限定公開しています。
ご興味がある方は、A-ブリッジのInstagramで申し込みフォームを
ご案内しますので、ぜひ、お申込みください。

さて、当日、大分の参加者が、大会の帯同や審判に従事していたことから、
到着時間が少しずつ違いました。
ただ、全員が揃うまでの時間も貴重な対話の場となり、
池上コーチと様々な情報交換が出来ました。

・Jアカデミーについて
・ドイツやオランダなどの育成環境や教育環境について
・子育てとサッカーの育成について
・指導者と保護者の距離感について
・オシムさんの教え
・育成とは
・スポーツとは
・楽しくやることと競争心を持つこと
・指導者がプロであるならば持つべき視点

など、多岐にわたりました。

最初の参加者が着席してから勉強会が終了するまで、
気づけば3時間半が経過していました。

そんな時間の中で、3人の息子がサッカーをして育ち、
かつて、サッカー少年団の監督を務めた
私自身が改めて考えたことがあります。

それは、

“子どもの評価をピッチ内やコート内だけのものにしない環境を創る”
が、保護者と指導者の双方共通の悩みを軽減する
一つの方法になるのではないか、ということです。

例えば、こんなことはないでしょうか?

🔶親子の触れ合いの場が、練習会場や試合会場に偏っていないか?
 
 練習試合や公式戦が多くなると、親子で過ごす時間も
 どうしてもサッカーを中心としたものになりがちです。

 子どもの振る舞いや考え方、仲間との関わり方などで知れる機会が、
 ピッチやコートの中だけに偏っていないでしょうか。

🔶子どもの評価が、チームのを勝利や短期的な結果に偏っていないか?

 目の前の試合での活躍や結果だけでなく、時間をかけて身についた力や、
 以前はできなかったことが出来るようになる過程にも、
 目を向けられているでしょうか?

🔶チームの行事が、子どもの新たな一面を知る機会になっているか?

 キャンプやバーべキューなど、チームが行う行事をスポーツから離れた
 “息抜き”となりますが、その“息抜き”を大人が与えてあげているという
 感覚になっていないでしょうか?
 
 普段の練習や試合では見えにくい子供の個性や成長を発見し、
 新たな視点でその子を理解する機会として企画しているでしょうか?

こうした問いを考えると、池上コーチのお話にも通じる大切な視点が
見えてきます。

 〇家族で過ごす時間を十分に確保できるスケジュールを考えること

 〇目の前の結果だけでなく、できるようになったことの積み重ねを
  長期的視点で評価すること

 〇指導者も保護者も、ピッチの外で見せる子どもの姿に目を向けること

こうした環境を、保護者と指導者が協力して創っていく―
子どもをサッカー選手としてだけではなく、一人の人間として理解し、
成長を支えていくことにも繋がっていくのではないでしょうか?

そして、池上コーチが実践されている考え方が、
こうした環境づくりを通して、
さらに多くの場所へと広がっていくことを願っています。

今回の勉強会もそのきっかけの一つとなり、
人と人を繋ぐ場として機能していくことを期待しています!

主催者として、これからも保護者と指導者が繋がり、共に学び、
子どもの成長を支えられる場を創っていきたいーと、
改めて感じた一日となりました。

ご参加いただいた皆さん、池上コーチ、ありがとうございました。











2026/10/21

 

 

「それはスポハラかもしれない」と気づくために

今回は、スポーツハラスメント(以下、スポハラ)について、

一緒に考えてみたいと思います。

 

保護者の皆さんは、スポハラと聞くと、どのような行為を思い浮かべますか?

 

殴る、蹴るといった暴力行為は、スポハラだと判断しやすいかもしれません。

 

一方で、次のような行為はどうでしょうか。

 

・侮辱的な言葉や人格を否定する言葉、威圧的な叱責

 

・いじめや仲間外し、無視など、心を傷つける行為

 

・「勝利のため」「愛のムチ」といった考え方を理由に、相手の尊厳や心身の安全を損なう行為

 

こうした行為は、チームの伝統や習慣、指導者と選手の関係性など、

集団の中にあるさまざまな環境要因と結びついていることがあります。

 

そのため、保護者自身がスポハラだと気づけなかったり、違和感を覚えても

「スポーツの世界では当たり前のこと」と受け止めてしまったりすることがあります。

 

また、指導者自身も、自分の指導がスポハラにあたるとは気づかず、

子どもの成長や勝利を願い、真剣に指導している場合があります。

 

つまり、誰かが悪意を持っているかどうかだけではなく、

スポハラに気づきにくい環境そのものにも目を向ける必要があるのです。

 

では、なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。

 

元バレーボール日本代表の益子直美さんと川合俊一さんの対談の中で、

益子さんは現役時代を振り返り、次のように語っています。

 

「負けることは“悪”で、負けることは恐怖」

 

「途中でやめた人間は裏切り者扱い」

 

「自分の為ではなく、先生のためにバレーボールをしていた」

 

「(対戦)相手をたたえるという気持ちはなく」

 

「言われたことをするだけで、~スポーツを通して人間力が成長したわけではない」

 

※引用は対談での発言をもとにしています。

 

これらの言葉から考えさせられるのは、勝つことや指示に従うことが優先されるあまり、

スポーツ本来の楽しさや、相手を尊重する心、

自ら考えて行動する力が育まれにくくなることもある、という点です。

 

スポーツは、勝利を目指すことだけが目的ではありません。

 

仲間と協力すること、相手を尊重すること、挑戦すること、失敗から学ぶこと。

 

そうした経験を通して、子どもたちが自分らしく成長できることも、

スポーツの大切な価値ではないでしょうか。

 

だからこそ、これからスポーツに取り組む子どもたちの保護者の皆さんに、

スポーツの本質や醍醐味をあらためて知っていただきたいと思います。

 

そして、スポハラの定義を知り、

身近な環境にある小さな違和感にも目を向けていただけたらと願っています。

 

誰かを責めるためではなく、

子どもたちの尊厳を守り、安心してスポーツを楽しめる環境をつくるために。

 

そのための学びの機会として、今回は二つの取り組みをご紹介します。

 

① JSPO(日本スポーツ協会)の「NO!スポハラ活動」

日本スポーツ協会(JSPO)では、「NO!スポハラ活動」の一環として、

スポーツハラスメントの防止・啓発セミナーを開催しています。

 

今年度は、10月24日の東京会場を皮切りに、全国6か所で計7回のセミナーが開催されます。

 

すでに保護者や指導者の参加が定員に達している会場もあるとのこと。

スポハラについて関心を持ち、正しく学ぼうとする方が増えていることを、心強く感じます。

 

詳しくはこちら

https://qr.paps.jp/Ka99p

 

② 一般社団法人スポーツハラスメントZERO協会

スポーツハラスメントZERO協会では、

スポーツハラスメント初級検定やセーフガーディング検定などを実施しています。

 

また、保護者や指導者が抱える悩みに寄り添い、

具体的な対処方法などを学び、共有できる場づくりにも取り組んでいます。

 

知ること、学ぶこと、そして周囲と考えること。

 

その一歩が、子どもたちを守る力につながるのではないでしょうか。

 

詳しくはこちら

https://supoharazero.org/

 

子どもたちが、誰かの期待に応えるためだけではなく、

自分自身の成長や喜びのためにスポーツを楽しめるように。

 

保護者も指導者も、ともに学び、考え、よりよいスポーツ環境をつくっていけたらと思います。




2026/10/08
日本発育発達学会の会員になっているので、

「こどもと発育発達」というさまざまな研究論文や特集記事が掲載された
機関誌を送っていただけます。

毎回、とても興味深い内容ばかりで、有難い学びの機会です。

今回の豆知識はその内容から少しお伝えします。

少し前の情報ですが、保護者の皆さんにとっても
興味深いのではないでしょうか?

ある調査研究によると、

「体力が向上すると、教科学習の成績も向上する傾向が確認された」

のだそうです。

この研究での体力の指標は、Vo2max(最大酸素摂取量:運動中の体が
1分間に取り込み消費できる酸素の最大量)とされています。

個人の最大酸素摂取量を上げると、
それぞれの成績がどのように変化するかを追跡調査したところ、

得意教科ではあまり変化がなかったものの、

苦手教科の成績が上がる傾向がデーターに表れたそうです。

その研究では、国語と数学の成績アップが顕著だったとのこと。

また、脳そのものの組織と運動の関係性についての研究も発表されています。

Vo2max が高い人ほど、大脳皮質の厚みがあるのだそうです。
特に、前頭葉、側頭葉、帯状回皮質など、意思決定や感情制御、
記憶に関わる領域の皮質の厚みが保たれている傾向にあるとのこと。

こうしたことから、学校での運動部活動や、地域のクラブ活動を通した
運動習慣、スポーツ参加が、教科成績にも良い影響を与えるのではないか?

と、それぞれの論文の中で、一つの側面として発表されています。

特に10歳までの運動経験の影響が大きいとする研究者もおり、
子どもの頃に積み上げた運動の効果は、
大人になっても持続すると発表されています。

こうした研究を参考にしてみると、運動経験や外で体を動かす遊びを
たくさん経験する機会を創ることも、脳の発達へのサポートになるようですね。







2026/10/01
先日、数名の指導者と
指導内容の割合として大切にしていること、
「スキルが何割で、メンタルが何割か?」
という会話になりました。

私は、
「姿勢や動作分析をしているから、
 スキルが4割で、メンタル6割で指導しているかも」
と言ってしまいました。
そう、言ってしまいました💦

言ってしまった直後から今日まで、あの発言を撤回したい!と
気持ちがざわついていたので、
今回は、その話を書かせていただきます。

結論からお伝えすると、
スキルとメンタルを割合で表すことは不可能に近いと考えます。

選手それぞれの、その時の状況によって、
さまざまな要素が影響し合い、バランスをとっているからです。

メンタルの要素を調べてみると

✅不安や緊張
✅集中力
✅気分状態
✅メンタル疲労
✅自信
✅マインドフルネス

などが出てきます。

「不安や緊張」の中には、失敗によるトラウマやチームメイトとの
関係に由来する不安など競技以外での経験もあるかもしれません。

一方で、スキルはメンタルの強い味方になります。
スキルが向上すれば自信もついてくるでしょうし、
適度な緊張は、選手の動きをパワーアップすることもあります。

「メンタルを指導で鍛える」と捉えるのか?
「競技を通してメンタルが鍛えられる」と捉えるのか?
「スキルを指導してメンタルを助ける」と捉えるのか?
(まだまだ無限に考え方はあるのだと思いますが)

どの捉え方で選手をサポートしていくのかも、
選手の個性や状況や目標、目的によって変化していくものだ

というのが私の今のところの結論です。




2026/09/24
 「以前は足が速かったけど、どんどんほかの子に追い越されるようになった」
 「小学生の時にはボールを投げるのが上手かったけど、最近フォームがおかしい」

 こんな相談を多く受けます。
 
 こうしたことは成長期に当たり前に起こることなのですが、
 他者との比較が始まり、“学年”という評価の物差しも加わると、
 本人または、保護者の心中は穏やかでいられなくなります。

 整理してみると

 成長期の子どもは、

 ✅身長が急に伸びる
 ✅手足が先に長くなる
 ✅筋肉や県、骨の成長速度がそれぞれ違う
 ✅神経系が新しい身体の大きさに合わせて動きを調整する

 など、個々さまざまに特徴を持った変化が起こります。
 こういう時期のことを「運動の一時的非効率期」と表現するのだそうです。

 野球を例に挙げると、
 身長が急に伸びた ➡ 腕や脚も長くなった 
 ➡身長が伸びるまでと同じ感覚ではコントロールが上手くいかない

 厄介なのは、この変化の差の大きさや、時期が人それぞれ違っているので、
 指導者に「技術が落ちた」と評価されることです。

 このような変化は、必ずしも
 「技術が落ちた」り
 「やる気がなくなった」
 わけではないのですが、
 ちょうど同時期に、体の変化や動きが安定して、神経系も調整が完了した
 他の選手と比べられてしまうと、間違った評価に繋がりがちなのです。

 女子選手は特に、整理が始まって体に脂肪がつきやすくなる時期に
 ボディイメージががらりと変わることがあります。

 それまでの動かしやすかったからだのイメージから離れ、
 変化した身体をコントロールできるようになるには、
 一時的に能力が失われたように見えますが、
 実は、新しい体に合わせて、動きを学びなおしている時期です。

 以前、からだの動きLABOに来ていた水泳の選手も、
 その時に一番の目標にしていた大会に出場するため、
 標準記録突破を目指して練習に励んでいましたが、
 まさに、この一時的非効率期が重なってしまいました。

 こういったことが起こることの説明もしていたのですが、
 ご両親の落胆がとても大きかった。
 
 ところが、学年が進み、その後は、
 全国レベルの目標の試合への出場も果たし、
 競技人生の歩みを進めているそうです。

 一時的非効率期のことを知っていようがいまいが、
 上手くいかないときには悩んでしまうのでしょうが、
 落胆の度合いと内容は違ってくるのではないでしょうか?

 「子どもの身体は、成長することを最優先にする」
 
 お子さんの今をそんな目線で見てみてください。
 

 

 
 

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